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知的障害のあるアート作家を応援する「ヘラルボニー」とのコラボカレンダーを制作しました

2023/11/30

大和ハウスグループの大和リビング株式会社では、2024年より、賃貸住宅のオーナー様やお取引き先にお渡しするカレンダーの作品を、知的障害のある作家のアートを応援している「ヘラルボニー」とのコラボレーションで制作しております。

※ヘラルボニーの表現に対するモットーを尊重し、この記事では「障がい」を「障害」と表記します。

ヘラルボニーとは

主に知的障害のある作家との信頼関係を通じて、福祉を起点としたまったく新しいカルチャーの創造に挑んでいる2018年に設立した会社。岩手県出身で、重度知的障害のある4歳年上の兄を持つ双子の兄弟、松田文登氏と崇弥氏が同地で起業。全国の福祉施設にてアート活動をしている150名以上の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を締結。その作品データのライセンス事業を軸に、ファッションや有名企業のプロダクトに“デザイン”として落とし込んだり、街の建物や公共の乗り物などをラッピングする地域活性型のアート・プロジェクトを幅広く展開しています。両代表は2019年に世界を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」も受賞。従来の“福祉”業界の外側に生まれた福祉実験カンパニーとして、国内外から注目を集める存在です。

ヘラルボニーが目指す社会とは

ヘラルボニー東京支社のアカウント事業部でさまざまな企業とのプロジェクトを進める泉雄太さんにヘラルボニーが目指すところを伺いました。

「ヘラルボニーは、世間一般からすると“アートの会社”として見られている側面が強いかもしれませんが、アートは僕たちにとってあくまでひとつの手段です。ヘラルボニーが本当に目指しているのは、世の中の“障害”に対するイメージを変えていくこと。知的障害のある人が“障害があって可哀想”とか、“何かが欠落している”といったバイアスをかけられずに生きられる社会。それがヘラルボニーの目指すところです」

2024年、2025年版のカレンダーをヘラルボニーとのコラボで制

当社が毎年、賃貸住宅オーナー様などのお取引先に配布しているカレンダーの2024年版にヘラルボニーと契約している作家のアートを採用しました。作品ひとつひとつにしっかりとした背景がある多様なアートはその場にあるだけで、こちらにも元気を与えてくれる存在となりました。お取引き先からも好評だったため、2025年版も引き続き、ヘラルボニーとのコラボカレンダーを制作しました。

「彼らを障害者というラベリングをして接するのではなく、もっと個人として目を向けてみる。そういう考え方が社会に当たり前に広がったら、日本社会における“障害”の捉え方も、障害のある方の生き方や暮らしも、きっと変わっていくのではないでしょうか。彼らの作品を見ていただければ、僕らの想いは多くの人に伝わるのではないかと思っています」  こう語るヘラルボニーの泉さん。この想いに共感しつつ、大和リビングとしても、よりよい社会に向けてできることを考えていきます。