22025年5月22日~25日、「2025 ICF パラカヌーワールドカップ」がポーランドのポズナンで開催されました。大和リビング株式会社がゴールドパートナーを務める日本パラカヌー連盟より選出された瀬立モニカ選手ならびに髙木裕太選手が国際大会でW金メダルを獲得いたしました。これは日本パラカヌー史上初の快挙となります。
水上は究極のバリアフリー
日本パラカヌー史上初の快挙となるダブルでの金メダル獲得という嬉しいニュース。
(単独では、瀬立モニカ選手が2019世界選手権ハンガリー・セゲド大会でVL1優勝)
2016年のリオ大会からパラリンピックの正式種目に採用された注目の競技です。おもに下肢に障がいのある人が対象になる競技で、流れのない200mの直線コースで着順を競う『スプリント』競技に『カヤック』と『ヴァー』の2種目があり、シングル(1人乗り)だけで行います。さらに、障がいの程度によって3つのクラスに分かれています。 今回、「2025 ICF パラカヌーワールドカップ POZNAN」に出場した瀬立モニカ選手と髙木裕太選手はヴァー種目にて共に金メダルを獲得いたしました。おめでとうございます!
金メダルを獲得した瀬立モニカ選手(VL1)
金メダルを獲得した髙木裕太選手(VL1)
両選手からの喜びの声
●瀬立モニカ選手
—金メダルを獲得した率直な感想をお聞かせください
「私自身、レース中にメダル争いをしている自覚がなかったので、電光掲示板を見て驚きました。金メダルを獲得したことよりも、良いレース展開で勝利できたことが喜びに繋がりました」
—周囲からの反響はいかがでしたか?
「日本の応援団はもちろんのこと、海外選手からも祝福の言葉をたくさんもらい、多くの方々がこのレースに注目してくれていたことを知りました。滞在ホテルにて、試合会場でカメラマンをしていた方から『君は今日、金メダルをとったよね!ナイスなレースだった』と声をかけていただき嬉しかったです」
—今大会に向けて取り組んできたことを教えてください
「5年ぶりのヴァーレース参加だったため、同クラスの海外選手との実力差を予想することができませんでした。さらに大会直前に大きな風邪を引いてしまい、満足な練習を積むことが出来ないまま、スタートレーンに向かいました。しかしスタートに立った瞬間、勝利をイメージできたことが強気のレースに繋がったと考えています」
—次回、8月の世界選手権に向けての意気込みをお願いします
「現在も世界選手権に向けて厳しい練習に取り組んでいます。弱さと向き合い、強みを生かし、カヌーで自らを表現できるようなレースをします。応援よろしくお願いします」
●髙木裕太選手
—金メダルを獲得した率直な感想をお聞かせください
「金メダル獲得、嬉しい気持ちでいっぱいです。カヤックでは、なかなか思うような結果に至らずだったので、今までの指導者や応援してくれている方たちへの恩返しができたかなと思います。周りの方からもたくさんの祝福のご連絡をいただきました」
—今大会に向けて取り組んできたことを教えてください
「前回の世界選手権では銅メダルを獲得していたので、メダルを狙っていました。今大会に向けては、身体強化はもちろんのこと、レースでのイメージを大切に練習してきました。リラックスしてレースに挑み、持てる力をすべて出し切り、大会自己ベストを出せたことが今回の金メダルに繋がりました」
—次回、8月の世界選手権に向けての意気込みをお願いします
「8月の世界選手権でも自己ベストを更新し、2つ目の金メダルをとりにいきたいと思います。ギリギリの戦いの中、自分の艇が先頭になるのを楽しみに見ていただければ嬉しいです。応援してくれている方たちが興奮するようなレースをしたいと思います。ぜひ、中継を見ていてください」
次回の大会は、2025年8月20日~24日にイタリア・ミラノで開催される世界選手権となります。瀬立選手、髙木選手をはじめ、大会に派遣されるすべての選手を当社としても応援しております。