女性の視点から防犯対策を紹介するシリーズ、第4回は子どもの防犯対策です。ここ数年、誘拐や監禁など子どもをターゲットとした凶悪犯罪がクローズアップされています。２０１２年まで減少傾向にあった被害件数も、翌年は前年比約５%増。しかも、子どもへの強制わいせつ犯罪が目立って増えているという恐ろしい結果が出ています。発生場所を見てみると、駐車場と駐輪場が約4割強、続いて道路上となります。特に、監禁や誘拐は道路上で被害に合う割合が高いというデータもあり、小さいお子様のいるご家庭は気になるところ。一人で行動する時間帯が最も危険で、特に下校時は注意が必要です。また、車に連れ込んでのいたずらや誘拐が多いため、後をつけてくる車や路上駐車の車に近寄らず絶対に他人の車に乗らない、誘われたら車の進む方向と反対方向へ走って逃げるなど、子どもへの防犯教育が重要です。あなたのご家庭では、子どもに防犯教育をしていますか？

「事件が起きやすい場所」はどんな街にも存在します。子どもたちにわかりやすく危険な場所とその意味を教え、子ども自身が「ここは危ないな」「通らない方がいいな」と理解できるようにすることが防犯対策の一つです。そこでオススメなのは、住まい周辺や通学路の"危険な場所"や"安全な場所"を詳しく書き込んだ「安全マップ」を作ること。実際に親子で歩きながら作成し、完成したら歩いて覚えることが大切です。

子どもに留守番をさせるには、出かける前に親が家の安全を確保しておくことが大事。カギは全て施錠し、家にかかる電話は親の携帯に転送するようにします。留守番中の子どもとはいつでも連絡が取れるようにしましょう。また、ライターを目に付くところに置かないなど、火災への安全対策も忘れずに。中でも「留守番中は誰が訪ねてきてもドアを開けない」は鉄則。宅配便の受け取りや集金、セールスもきっぱり断るよう教えてください。

防犯ブザーは耳に響く大きな音が出るものや、子どもが簡単に操作できるものを選びましょう。使い方を練習しておくことも大事です。さらに、居場所がわかるＧＰＳ端末を防犯ブザーと一緒に持たせるご家庭も増えました。セコムでは、位置情報提供システム「ココセコム」をオススメしています。位置情報を検索できる他、万一のときはボタン一つでセコムに通報ができ、緊急対処員が現場に急行することも可能なので、より安心です。